2013年6月17日月曜日

「シグマゼミってどんな塾?」 →変な塾です(笑)

あるお問い合わせに対しての返答を考えている時に、「うちってどんな塾なんだろう」と改めてマジメに考えてしまいまして。
自分にとっては至ってフツーのこととしていることでも、他の塾の様子とアレコレ比較しながら考えてみると、「あ、うち、ちょっと変かも」と思う部分が多々ありますね。
返信のメールを書いているうちになんだか笑えてきた(苦笑まじり)のでちょっと整理してみようと。

点数や成績にはこだわりがないらしい

学習塾の"売り"って、基本的には「成績をどれだけ上げました!」「こんなにスゴイ合格実績を誇ってます!」という部分ですよね。きっと。
でも、うちの場合、入会の段階で評定とかをさほど詳細に聞くことはなく、試験が終わって評定がついてもあまり積極的には成績を回収もせず、記録もほとんどせず。

相談の段階で「何ができていないのか」「何を指導すべきなのか」を見るために試験の答案を持ってきてもらいはしますが、興味があるのは点数ではないんです。
私の関心は結果ではなく「どの問題が解けていて、どの問題で間違ったのか、どういう間違い方をしているか」なんですよね。
それを見ることで、「何から手を付けようか」という部分が決まりますから。

そんななので、生徒が「何点上がりましたー!」って嬉しそうに言ってきても、正直なところ、模試以外はあまり記録を残してないから実感ないんですよね、私(笑)
「できていたはずの所で間違っていないか」「前回出来てなかったことができるようになっているか」ということは確認しますが、点数なんてその試験ごとに上下するもんですからね。
中1の最初の定期試験の90点と中2の最後の試験の90点では、価値は全く違いますから。

評定にしても、道コンの判定用に内申点の計算をする必要があるから中学生からは聞き取りをするけれど、という感じ。
道コンの成績をとりまとめする時に評定をもらって、そこで初めて「お、前より上がってんじゃん!」っていう。。。

冷静に振り返ってみると、私自身に"点数"とか"成績"に対するこだわりがおそろしく無いなぁと。

もちろん、うちの塾生の中にはものすごく目立った成績を取ってくる生徒が居ます。
「学校の試験をする度にずっと一位」とか「道コンでSS70超」とか「進研模試の数学でSS85」とか。。。
それでも、"褒める"と言うよりは、"驚く"や"感心する"の方が表現としては正しいかな。
「頑張ったねー」ってよりは「スッゲーっ!」って感じで。

指導者側がそんな感じでも、きちんと来て勉強している生徒の成績はちゃぁんと上がってるんですよね。

宿題や小テストで追い立てるのが好きじゃない

「正しい方法でちゃんと理解して、すべきことをきちんとやっていれば、点数は自然と取れるようになる」というスタンスなので、小テストや追試という強制力を働かせることにはあまり意味を感じていないです。
定期試験前の過去問演習なんかは、その一瞬だけ効果があったように見せかけて実際には何も役にも立たない、いわゆる"ドーピング"でしか無いと思っていますし。
高校勤務時は数学科としてエンドレス追試みたいなこともしてましたが、"ドーピング"の効果は大抵の場合3日~1週間が限界で、それ以降はやったことすら忘れてる場合が大半でした。
「あれだけ遅い時間まで残ってやったのに、記憶には残ってないわけね。」っていうの、何度も経験してます。
生徒が頑張った・・・というより、生徒と一緒に頑張った、もしくは頑張らせた達成感はありますが、実際、学習効果としてはどれだけの意味があったのかと思います。
「アレコレ用意してもらえる」という変な甘えが染み付く場合の方が目立つので、副作用のほうが強い気すら。
そういった意味も含めて"ドーピング"と揶揄してます(笑)

宿題にしても、多くの学習塾ではそれこそ「家では終わらないので学校で塾の宿題してます」みたいなことになっているようですが、うちではほとんど出していないです。
だって、自分からやろうとする子にとっては、宿題って邪魔なだけですから。
漢字とか単語とか計算とか、覚える子は授業のその場で覚えちゃうのに、全員一律で「10回ずつ書いてこい」とか、デキる子にとっては労力と時間の無駄遣い以外の何物でもないでしょう。
もちろん、何をすべきなのかがわかっていない生徒に対しては「アレをしてこい、コレをしてこい」とは言います。
が、だいたいの場合、大量に与えたところで持て余しますし、してくるにしても、することの意味がわかっていないと、たとえ数をこなしても身には付きません。

そんなわけで、中身が適正であれば、負荷のかけかたはあまり強くない方がいいと思うんですよね。
中身が合っていないから、無駄に負荷をかけて「こんなにも頑張ってます(頑張らせてます)っ!」ってところだけを演出するんじゃないのかと思ってます。
そういう認識が下地にあるので、きっかけ作りとして小テストに近い教材を作ることはあっても、それの点数で追いかけるということもまずしていないです。
宿題も、本人にとって最低限必要と思われるもの以外は本人にお任せしています。
「今日やったのがこの辺にもあるから、明日来ないならこの辺やっとくといいよ」という程度、かなぁ。
なんぼこちらが追い立てたところで、本人に覚えるつもりがないのならどうせ3日経ったら抜けるものだと思っていますからね。

教えるべきことは、必要以上に教えてます

こう書くと「じゃぁ先生は何をしているの?」ということなんですが。
指導の内容は、、、"売り物"として自信があって独立してるわけですから、ね。。。

基本的に、どんな簡単な中身であっても、本人に勝手にやらせるということはあまりせず、ざっとの解説をしてから演習をさせます。
時間的に逼迫している場合や学校の方が先に進んでいる場合は、演習を任せて気付いたことを補足していくという場合もありますが、それでも、出来る限り私の方で確認して、気になる部分はアレコレと補足をつけていきます。

ここでは何度も書いていますが、フツーの中学生や高校生が教科書や問題集を見ても、自分で先を見据えて「何が重要か」を判読するなんてことは不可能に近いんですよ。
それができているのであれば、その子は塾になんて行かなくたって一人でやって行けます。

もちろん、どの子にだって「自分で分かる部分・自分で出来る部分」はあるでしょう。
でも、それが「正しい認識かどうか」「その先で応用するのに利用できる状態かどうか」が私にとっては問題なんですね。

例えてみれば、内科医と一緒。
「なんか上手くいってないな?」という時、きちんと検査をしなければ、どこに病気があるかなんて素人目では判断できないでしょう?
点数だけでは見えない部分をアレコレ分析して見抜くのが、私の仕事だと思ってます。
繰り返すようですが、点数はあくまでも結果でしかありません。
そのパッと見がいいからといって検査もせずに「大丈夫ですよ。でもとりあえず薬出しときますね」ってのは、なにか違っていますよね。
でも、点数や成績だけを見て、山ほど使いきれもしないような教材を買わされたり、プリントをドンッ!と渡すという話、いくらでも聞くでしょう?

「ここの認識がズレていると使いものにならない」というポイントがどの科目にもあります。
だから「この話はこういうのが背景にあって、ココに繋がっていくから、今はこう抑えておくといいよ」と、ちょっとだけ先を見せるのが私の役割。
そこを補足なしで「教科書通りの説明で済ます」とか「点が取れてるからOKとする」ことは、私にとっては「指導をしてない」ってこととなんら変わらないわけです。

そんな感じなので、説明はおそらくクドいほどします。
大半の生徒は、そのクドさの理由を一回聞いただけではわからないでしょう。
でも、その説明が5問解いても10問解いてもほとんど同じ説明でされるとなると、「こう考えることが大事なんだ」とさすがに気付くでしょう。
ある程度の差別化が出来ているとしたら、そういった、各問題の肝になっている箇所をきちんと見せていること、でしょうか。

適切な土壌と肥料があれば、生徒は勝手に成果を出します

そんな感じで、まずは「教えるべきことをきちんと教える」ことが必要だと思っています。
うちで伝えているそれは、テキトーこなしたプリントの量なんかでは到底カバーできないものでしょう。
もし、うちの生徒が「さほどやってないようだけど、なんでこんなに成績いいの?」なんて思われるとしたら、理由はここ。
必要なことを適切な形で効率よく頭に放り込んだから、でしょうね。
もちろんある程度の練習は必要ですが、質や方法を追求せずにただ闇雲に素振りだけしてたって、ダメでしょ。

次いで、任せるところは任せる。
家庭学習をするもしないも、ある程度の段階に入ったら生徒の判断次第です。
「どれくらいやったら、どの程度頭に残って、どんな点数になるか」
そんなの、中2・中3ともなれば自分の体験のもとで気付くべきことでしょう。

えげつない言い方をすれば、やりたくないのなら、サボって悪い点を取ってみればいいんですよ。
その中で本当に後悔したのなら次には修正するでしょうし、助言を聞いてもなにも修正しなかったのであれば、それは「懲りていない」ということです。
「子供には先のことはわからない。だからできる限りのセーフティネットを張る。」というのも大人の仕事ではありますが、失敗の痛みを感じなければ学ばないこともあると思うのです。
与え過ぎない方が、本人自身が努力と工夫をせざるをえない場面が増えますからね。

本人が困りそうな場面で適切なアドバイスを与えるのが私の役割です。
でも、それを受け入れて素直に聞いてアレコレやってみるのも、「また言ってるよ」と聞き流すも、結局は本人次第です。
出来る限り致命的な失敗にはならないように折を見て助言していますが、聞きたくないものは何度言っても聞きませんからね。。。
聞き流して、失敗して、後悔して、その後に「あぁあのとき軌道修正すれば・・・」という経験も、成長には必要だと思います。

結局のところ、見ていただくのが一番早いです

4月にも書きましたが、こういった考え方が根底になるので、合う/合わないは確実に分かれるでしょう。
でも、こういう"場"が必要だと思っているから開設していますし、実際にここをうまく利用し、ついて来てくれ、実績を上げている生徒が居ます。
まぁ、こちらがこんな感じだから、「自分でしっかりしないと」って思っているのかもしれませんが(笑)

先に書いた通り、指導に強制力をほとんど働かせないので、効果が出るまでにそこそこの時間がかかるでしょう。
生徒に自律を要求するという意味では、どこの塾よりも厳しいかもしれません。
ですが、うまくハマれば、勉強に対する姿勢自体が化ける、とも思います。

こんな感じの、他とは一風変わった、ちょっとアクの強い塾ですが、通ってきてくれてる子にとっては、そこそこ居心地のいい空間になっているんじゃないのかなぁと、勝手に思っています。
メールや電話での積極的な勧誘はしていませんので、興味を持たれた方はお気軽に教室の雰囲気を見に来ていただければ。
ご連絡お待ちしております。

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