2011年6月16日木曜日

定期試験はなんのため?

とうとう明日が定期試験ということで、中3の生徒さんはここ2週間、日曜を除いては毎日4時間くらいずつ勉強をしに来ています。
5月後半に入塾された方なので、苦手の英語はまずはそれまでの確認から始めて、ときには2年生の内容に戻りながらどうにか穴を埋め、ダメだと言っていた社会科は先週から4日間くらいでどうにかまとめ、ギリギリですが歴史の流れはそこそこ頭にも入ったようです。
それだけ頑張ったからにはやはりなんとか結果に出てほしいものなんですが、話の中でちょっと気になることが。

「あ~ヨサコイやったの忘れてた。どこが優勝したの?」という生徒の叫びが発端。
私の方はといえば全く興味がないので「ぜんっぜん知らん。そんなに好きなの?」くらいの反応だったのですが、聞いてみたら「優勝チーム、社会のテストに出るのー!」って。。。

<時事ネタ>ってことで、そういう内容を過去に出題されているらしいんですね。
それ、<芸能・娯楽ネタ>でしょう。。。
実はその先生に限らず、前の塾でも「保健体育の授業で時事ネタが出る」というのがあったんですが、その時には、「サッカーのなんだかカップで日本は何回戦まで勝ち進んだか」だったとか。
それのどこが学校の定期試験に出題すべき内容で、それのどこが生徒評価につながるんでしょうかね?

アタリマエのことを言うようですが、定期試験は「生徒がきちんと学習内容を修めているか」を確認するための手段であって、先生個人の趣味で生徒を振り回して遊ぶべきものではありません。
評価項目の中には「興味・関心を持って学習しているか」というのがあるのですが、それは「先生の身勝手な趣味に対して」ではなく「教科内容に対して」であるはずです。
その辺をどうも曲解しているとしか思えない出題が、平然とされているんですよね。

そういや、同じ中3生が、「英語の暗証の試験があって、28秒以内と言わないといけない」ということも言っていました。
「24秒で言えたからセーフだったっさー」とか言っていましたが、70wordsの文章を暗唱し、そこに時間制限をかけることにどれだけの教育的価値があるんでしょう?


私の立場はたかが場末の一塾講師なので、せいぜい生徒本人に対して「んなクダラナイ問題に付き合わんでいいから、入試本番で点数取れる力を付けとけ」と言うくらいしかできないわけですが、それでは当の勘違い教師はいつまでもこのような出題を続けることでしょう。
保護者の皆さん、試験が返ってきたら、点数だけではなく「どんな出題がされているのか」の方にこそ興味を持ってみてください。
「こんな問題で生徒を評価してんの?」と思うようなありえない出題、意外と多いんですよ。

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